ペンローズもサールもたじたじ? [3 ロボット工学]
ブルックスの知能ロボット論―なぜMITのロボットは前進し続けるのか?
- 作者: ロドニー ブルックス
- 出版社/メーカー: オーム社
- 発売日: 2006/01
- メディア: 単行本
カテゴリー的に ロボットなのか心と脳の問題なのか 全てを含んでいるかは別として
ブルックスはロボット工学のヒトでしょう
この本は 単純にロボットの心のあり方と,ロボットと人のかかわり合い=インタラクションのありかたについて一つのヒントを与えてくれるでしょう
また,後半では 物理学者のペンローズや哲学者のサールなどを痛烈に批判しています
特に物理学者であるペンローズが,心の問題に量子論を持ち出して,人間機械論者でありながらそこから逃げていることについて痛烈に批判しています.確かに,意識や心を現在解明されていない科学に頼るように逃げていると思われる節は多分にあると思われますので,非常に痛快に感じます.
また,「中国語の部屋」の思考実験のサールに対しても,そもそもの仮定からおかしいと痛快に論破していて非常にすっきりとします.
しかし,意識や心の問題について,科学的にそれを解明することが出来ると証明することが,できるのでしょうか?これがそもそもの問題であって,それを正しく認識しない限り,先へは進めないように感じます
そんな問題を再度考えさせられる本でした
ペンローズは細胞内のマイクロチュービュールに起きる
量子的ゆらぎが心だとかって、的外れな事言ってまし
たっけ?
by zanki (2007-10-25 00:05)