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心の起源その3 [1 本題(脳科学モデル)]


心の起源―生物学からの挑戦 (中公新書)

その3です
第3章は 「世界」とは何か
心の世界を理解するため(公理として定義するため)世界とはどういうことかを考えている
物質の世界、生物の世界と考えてきている
さて、世界とは どのように考えるのか
世界とは
 特異点 基本要素 基本原理 自己展開
の条件を考えることである

物質の世界の上記4要素は
 ビックバン 素粒子 エネルギ保存則 エントロピー
であり
生物の世界は
 自己複製 遺伝子 自己増殖 淘汰
ということが公理であろう

さて 次章では いよいよ心の世界を考えていく

しかし 世界とは特異点により始まっているということはどのようなことか
矛盾をかかえることが 新たな展開を生むということはどのようなことか
公理の中ではその無矛盾を証明出来ないことがどういう影響を与えるか

ちょっと難しくなっていますが いろいろ考えさせられます

PS 博多で子供が屋外で遊んでいないのは せあかどくぐも のせいかな と思いました
アイランドシティに大量発生しているそうです 私も気をつけなければ
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心の起源その2 [1 本題(脳科学モデル)]


心の起源―生物学からの挑戦 (中公新書)

の2回目です
博多に出張中ですが、本日は休日のため ホテルを10:00に追い出され、和白から雁の巣までの往復を歩きました(ぶらぶらした時間は3時間で 万歩計は1万6千となりました 少々疲れた)
そんな和白の海岸ですが、ちょっとがっかりです。釣りをしている子供が多くいるのかなと思ったら 全部で5人くらいのおじさんのみ。近頃の子供は、こんなに海が近いのに海で遊ばないのか? ただ、海岸線はなんとなく汚く、水は多少澄んでいますが、浄水場からの処理水による透明度なのかなと思ったりしました。やはりアイランドシティの環境破壊なのか? 護岸工事もしていましたが、もう少し自然の海岸線だと思っていた期待は裏切られ。。。
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さて、心の起源 第2章は「心の原点をたずねる」です
生物の神経系の集約=中枢化=脳の発達による 情報の刻印が起こり、(それには2種類あるが)自律的な行動をするようになったということです。
神経系がないと 心がないのか? といった疑問には 植物は 内分泌系(化学系)による 「気分」があると考えています
気分は 植物だけでなく、もちろん動物の心にも影響する基盤であると思われます

つまり 気分(内分泌系)、生態の記憶(免疫系)、記憶(神経系)という階層構造になっているということです

この章で印象的なコラムは 多細胞による進化を遂げた瞬間から 生物は 死をもつようになったということです。単細胞には事故などによる死滅以外の 決められた死はないのです。ところが、多細胞による生物には死があり、遺伝子だけが生き残るようになっています。さらに神経系が発達した生物 我々のような無限大の思考をもてるような 心を有した生物は 死というものを知るという ある意味矛盾とも思われることになっていると

確かに 心による死の理解という究極のテーマを持ち続けなければならないというのは なんとも考えさせられます

つづく?(不定期? 次回は第3章 世界とは何か)
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心の起源その1 [1 本題(脳科学モデル)]


心の起源―生物学からの挑戦 (中公新書)

心の起源―生物学からの挑戦 (中公新書)

  • 作者: 木下 清一郎
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2002/09
  • メディア: 新書


久しぶりに脳科学ぽく

最近この本に挑戦しています。木下清一郎先生のこの本は、わたしごときでは歯がたたないのですが、紹介しようと思います。
私ごときでも「第一章 問題のありか」くらいならなんとか

第一章では心を考えるための問題点を整理している。 心自体を心で考えられるのかという問題を整理して 心の世界を見ていく
副題として 生物学からの挑戦とあるように 基盤は生物学見地からである
しかし、生物学の難しい話はない。それよりも論理、公理系 数学の世界、ゲーテル
アブダクションなどの言葉が飛び交う
そして アブダクションによる 仮説を立てる
 
つまり 物質の世界、生物の世界、心の世界という3つの世界があり、それらの関係は不連続であるとしていることである

物質と生物とは 不連続である
もちろん、生物は物質から出来ていている。しかし、増殖するということを手に入れた生物は、物質とは不連続であろう。つまり世界が違うということである。
そして 生物と心も不連続であるという仮説をたてる。物質がDNAという特異点により生物の世界が出来たように、心は記憶という特異点により心の世界ができたという仮説である。

そんな考え方により 「心」に迫る

第2章につづく(予定)

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その3 [1 本題(脳科学モデル)]


発達する知能―知能を形作る相互作用 (インテリジェンス・ダイナミクス 3)

を早速購入しました
最近 このブログも休止状態でした その
理由というと

どうも仕事で打ちのめされている毎日で
そして 私がブログを始めたころの人たちも結構いなくなってしまって
ぽつんと している感じで更新する意欲がなくなっているという感じです

まあ,気が向いたら書くという姿勢ですので 自分ではあまり気にしていないのですが

インテリジェンス ダイナミクスの2もろくに読んでいないのですが
この3は あの有名な茂木先生も執筆されています

また 内容についてはご紹介したいと思います
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脳の目的関数? [1 本題(脳科学モデル)]

計測と制御のリレー解説 第12回は 銅谷先生の解説で「脳の目的関数とは何か」

制御理論から見ると、問題の制約条件と目的関数を決めることで最適化問題などを解くことができる
しかし、脳のシステムに目的関数とは...

確かに、強化学習などの考え方では、報酬がありそれによって学習していくわけであり、それを設定するのが難しいわけであるが

運動制御となると、エネルギ最小などの考え方により運動(腕の運動など)を制御できる モデル化できることは研究されている

意思決定となると その評価関数は、簡単な例であれば数式化できることもわかる

さて、神経回路の目的関数というものはあるのか。確かに、シナップスレベルでの閾値を決める関数は存在しそうである
その中で、情報最大化として働くようなシステムも明らかにされつつあるという

以上のような視点にて、目的関数があるのか つまりモデル化して、脳の情報処理を説明できるかどうか
ということであろうか

たぶん 様々なレベルでの目的関数があり、それらによって脳の情報処理が説明できるかもしれない
遺伝子レベルからタンパク質生成、ホルモン生成、信号処理、外界からの刺激など
多岐にわたる情報処理になるでありましょう
それを統合して説明できるという考えはあるにせよ、何らかのブレークスルーが必要になるような気がします

といったことを感じました


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進化論3 [1 本題(脳科学モデル)]

行動はどこまで遺伝するか 遺伝子・脳・生命の探求 (サイエンス・アイ新書 29) (サイエンス・アイ新書 29)

行動はどこまで遺伝するか 遺伝子・脳・生命の探求 (サイエンス・アイ新書 29) (サイエンス・アイ新書 29)

  • 作者: 山元 大輔
  • 出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ
  • 発売日: 2007/07/18
  • メディア: 新書


またまた,進化論です
今度の本は 行動が遺伝するかどうか?
少なくとも,行動の元となるものは遺伝でなされるのは間違いないところです
例えば,ミツバチであれば,餌の場所を踊るダンスとそのダンスを見て位置がわかるミツバチ
しかし,生まれたあとで学習したものは遺伝するのであろうか
これについては,もう少し調べてみましょう

さて,この本は,タイトルと違い,概ね進化論の概要を解説していますので初心者に適切であると思われます
ただ,タイトルのような内容に関して論じているわけでないので立ち読みされてから買われた方が無難です


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進化論2 [1 本題(脳科学モデル)]

ダーウィンとヒラメの眼―進化論をみなおす

ダーウィンとヒラメの眼―進化論をみなおす

  • 作者: 牧野 尚彦
  • 出版社/メーカー: 青土社
  • 発売日: 2002/11
  • メディア: 単行本


の最終章まで読んだ

高分子タンパクの機能解明こそが,21世紀の科学の進む方向であるということであろうか
つまり,タンパク質は立体的な構造を持つ これは内因性を有しているのではないか
内因性を持つということが,物質が心を有するということにつながる
タンパク質が機能的に3次元構造を,一次元構造=DNAから発現するのであろうか
様々なタンパク質が作られる制御機構はどうなっているのか
まだ,我々は知らない
しかし,そこを解明することが,機械的一元論を解明し,脳科学の疑問に答えてくれる道であると筆者は言う

現在の主流進化論は,そのタンパク質がどうして出来たのか,答えてはくれないし,それも偶然出来たという説明になってしまうため,もはや科学ではないなと考えさせられる本であった


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大脳と小脳 [1 本題(脳科学モデル)]

今月の「計測と制御」Vol.46 No.10 2007の特集は
「脳の理解とその応用」である

伊藤正男先生は,展望として「脳科学の工学応用への期待と展望」と題して書かれている.
その中で,大脳と小脳の役割が書かれている
概念的であるが私が捉えたところによると
 小脳は意識しない思考が可能
 大脳は意識があり,つまりあれこれ考えることを行う
つまり,小脳はコンピュータ 制御で言えばDSPに焼いてしまったサブルーチンで
無意識に動作する.
 例えば,意識の制御ではないが,自転車に意識しないで乗れるのは,小脳に確立し,組み込まれたサブルーチンが制御することで,無意識に筋肉とセンサとを統合して制御しているからである.
 ただし,大脳との回路も当然あり,上位の制御や試行錯誤する場合には大脳が制御
というか,スーパーバイズしているのである

このような考え方はいかにも工学的であり
その仕組により,工学の応用が可能となるのであろう


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結局のところ [1 本題(脳科学モデル)]

知の創成―身体性認知科学への招待

知の創成―身体性認知科学への招待

  • 作者: ロルフ ファイファー, クリスチャン シャイアー
  • 出版社/メーカー: 共立出版
  • 発売日: 2001/11
  • メディア: 単行本


こんな本を見ています(1万3千円もする本なので,図書館から借りていますが)
阪大の浅田先生と親交のあるPfeifer教授の著書である.面白いのは,本の紹介のところで著者が述べていることである.
この本を一言でいえば,知的な機械を作るには,予め備わった機能(人間でいえば 氏=DNA)と環境から学習する知能(育ち)が必要であるということである.ところが,このような考え方は,欧米人には苦手らしい.理論的思考は得意であり,環境を支配しようとする考え方が浸透している欧米と違い,人間は自然の一部であるという考えと,ロボットのような機械に順応していく日本人とは通じるところがあり,サブタイトルにある「身体性認知科学」という分野は,どうも日本人の考え方がなじむようで,欧米では人気がないらしい.
概説している 脳・身体性・ロボットの考え方も,環境と身体が大切であると言っていて,すんなり納得できるのだが,どうも自然や環境を支配していくくせのある欧米人には,あまり理解できないらしい.だが,この考え方はたぶん間違っていないと思うし,理詰めで知能を語ることは出来ないと思われる.なぜなら人工知能という概念は,すでにフレーム問題という課題を解決できないことがわかっているからである.


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アトラス [1 本題(脳科学モデル)]

最ちっとも脳科学のブログでないとご批判を受けそうなので
今回は最新の情報を(といってもNature Vol.445 11 Jan,2007 から)
ネズミの脳のアトラスマップが
公開されている.

これは,ネズミの脳の構造がわかるようになっている.すなわち,脳の構造とそこの構造ではどんな遺伝子により発現したのかがわかる地図となっている.
従来は,脳での遺伝子の発現は,少ないのではないかと思われたいたが
なんと80%との遺伝子が発現しているという.

このアドレスからこのようにBrainExploreというソフトがダウンロードできる
マックでもWINDOWSでも出来るようだ
私はマックであるが,このように出来た
ちょっとしかいじっていないので詳細はあまり紹介できないが,誰でも脳のマップを3Dでみられるというのは画期的である

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